福ちゃん、もう少し生きていて!

今年で13歳になる猫の福ちゃんが、一週間前から横たわったまま
時折り苦しそうな咳をしています。
その様子を見守りながら、胸が痛くなります。

今までどれほど猫達を送った事でしょう。
その度に胸が痛い。
替わって上げられるものなら替わって上げたい、と思いますが
どうしようもありません。
すっかりやせ細りフラフラしながらも、もう半年間も頑張っています。
昨年は、春、秋と思いがけず三匹の子供を産みました。
それから三ヶ月過ぎた頃からだんだんとやせ細って来ました。
1月からは、人間用の栄養ドリンクと整腸剤はずっと続けて見守ってきました。
福ちゃんは、他の猫と食べ物がちがいます。
が、お気に入りのキャットフードは食べてはいました。

昨年は同い年のヨンセンを送り、今度は福ちゃんを送るのかしら。
そう思うと悲しくなります。

17日に勤医協病院から帰宅した私は、決心しました。
福ちゃんは、右上の唇部分を触られるのを極端に嫌がっています。
前の晩に気付いたのですが、今になったら(虫歯が原因では?)
そう思ったのです。
嫌がるのを押さえて見ますと右上の牙が虫歯でぐらついていました。
これは、抜くしかない!素早く一気にしなければなりません。
ペンチを持ち出し、弱っている福ちゃんの目元をタオルで隠し抜きました!
「こんな事してごめね!」心で謝りながら。
私が高校生の時、虫歯になった親知らずの歯を麻酔がきかないまま抜歯したのを思い出していました。
物凄く痛かった!
でも助けたい一心で。

今となったらそれが一番の原因だったのでしょうか?
17日の夕方から自分で生卵を少しですが食べ、水もゆっくりと飲んでいます。
フラフラしながら、ブラシ掛けをせがんでいました。
横たわって眠る姿も楽そうに見えますから、それが災いしていたのですね。
すっかり弱っている福ちゃんに、栄養ドリンクと整腸剤、
そして私のサプリメントも飲ませました。
イチイの木を伐採して、気がめいっていましたが
(大切な物を得るには、大切な物の一つは手放さなければ得られないもの)
そんな気がしてきました。
今までの人生で、幾度も経験した思いです。

今日はボイルした鶏肉をほぐしてあげたら少し食べ、
生卵で汚れた前足の毛づくろいをしています!
だんだんと足元もしっかりしてきました!
福ちゃん、生きていてくれて本当にありがとう!