料理番組に思う

どこのテレビチャンネルでも、美味しい食べ物、料理を取り上げた番組の、なんと多いことでしょう。

大根しかない人は、どうするの?
肉を買えない人は?

どこで読んだのか?
それともどこかで聞いたのか?
忘れてしまいましたが、思い出すのです。
この事を。

 
家族3人の生活で子供が言ったそうです。
「魚を一匹全部食べてみたい!」
と。
いつもカレイを三等分して
頭をお母さんが食べて、(食べる身はほとんどないはずです)
次は、働きに出ているお父さんが食べ、
しっぽの方は子供が食べていたとか。
 
だから
(食べ盛りの子供をもっている親は、
どんな気持ちで番組を見ているのだろう)
と、心が動きます。
 
そして、親の懐具合を気にして、ただ我慢している子。
 
この現状に腹を立て、訳もなく反発している子もいるだろうと思うと
心が痛みます。
 
ましてや、飢えている子には、なんと言ったらいいのでしょう。
 
勿論、何の生活の苦労もしていない子は論外ですが。
 
私は、こんな事が気になるのです。
 
自由も平等も人間(特に弱者)の進化から生み出されたものと思いますが、
格差の中で、次の時代を生きる子供たちを育てるのは、大変ですよ。
圧倒的に多いのは弱者なのですから。
 
母の言葉と行動を思い出します。
「多かったら、あげなさい!腐らすぐらいなら、あげなさい!」
いつも、そのような生活をしていた人でした。
 
私も、そうでありたいと思っています。