サンの父性

私が生きて71年、この人生の中で初めての経験です!
我が家の猫、福ちゃんが産んだ子猫の父親、サンの行動に驚いたのです。

 
昨年の十月生まれの男の子トラトラはトーマス、白黒の女の子チョモ。
二匹は四月に避妊手術を終えていますので、一安心。一月に生まれたボンジュも
サンも避妊手術を終えていますので、これ以上猫家族が増える心配はありません。
 
猫達は、サン以外家から出した事がありません。
サンだけは、外での放浪が長かっただけに外へ出たがるので、なるべく希望にそう様にしています。
 
もともと我が家の猫達は外に捨てられていた猫達で、昨年生まれの三匹の子供達以外は捨て猫(野生)でした。
猫は母親が一人で子供を育てている姿が当たり前で、明らかに父親とみなされているオス猫が育児に参加している姿を見た事がありません。
外猫の場合は、うるさがって怒るか無視して逃げ出していましたね。
 
ところがサンは子供には優しいお父さんで、生まれた子猫達がまとわりついてもされるがままです。毛繕いまではしませんが何時も見守っています。
時々外遊びから戻って来るサンを猛烈に出迎えるのはチョモで、まともに餌が食べれない程の甘え様です。
身体を力の限り擦り付けられ、サンは立っているのもやっとの状態です。
それでも怒りもせず、何時もよろけながら身体をかわしています。
 
そんなサンが先日ネズミを咥えて戻って来たのです!
そして、何時も道理真っ先に出迎える娘にプレゼントしたではありませんか
驚きでした!今の今までオス猫(父猫?)がこの様な行為をしたのを見た事がありません!
これは私だけが知らなかったのでしょうか?
とにかく感動しましたよ!
 
例え動物であろうが何であろうが、こんなホッコリした状況を目にするのは
嬉しく幸せなものですね。
サンは、本当に優しいお父さんでした!
思えば、まるで私の父の姿に重なります。