思い出の庭

4月30日で72歳です。

 
此処まで生きて思う事は、過去に思い描いていたより
(ズート長く生きてしまった!)
その感覚です。
 
パートナーは、86歳で亡くなりましたが
「こんなに長く生きるとは思わなかった!人生50年と言われていたからね」
良くこんな事を言っていたのを思い出します。
だから経済観念が無かったのかも知れません。
 
20歳の年齢差があったとは言え、似たもの夫婦とは良く言ったものです。
どうやら私も経済観念はない!様です。
あの方の側にいたのですから。
 
でも今の所小さな牧場の跡地とは言え、広々とした敷地に生きて居られるのですからまったくの貧乏ではありませんよね。
幸せ者です!
大好きな自然の中で生活が出来ているのですから。
 
昨年、木々の枝祓いをしてもらいましたので家の周りが明るくなりました
すると、種が落ちて花が咲くまで15年の歳月がかかると言われているエイレンソウがイボタの垣根の側で、今までで一番大きな花をつけ背伸びをしている様に咲いています。
手は行き届きませんがまるで自然の中です。
 
我が家の庭は、森の小道をイメージして木々が植えられています。
植えたのはパートナーですが、私の好みに合わせて配置していたのですね。
 
玄関から左側に張り出した離れ、L字型の建物を囲む様に大きくなった木々。
 
もう直ぐイボタの垣根の上に藤の花のアーチが咲き誇ります。50年かけて出来たものです。
老いてきた私には手に負えない程の生命力で、管理には少々難儀になりましたが眺めていると癒されます。
 
この感覚もパートナーと共通したものでした。
癌になり2年半のほとんどを病院で過ごした日々、何時も庭を懐かしがっていました。
写真を届けて上げると、看護婦さんに一緒に見ていただき喜んでいました。
懐かしい思い出の一ページです。