まどかちゃんが亡くなりました

ここ日高も、イヨイヨ夏が到来してパート先から戻ると室温30度越え。

そんな中、病気で衰弱し前日から水さえも口にしなくなったまどちゃんを置いて仕事に出るのは心配でした。
 
朝、箱の中に横たわっているまどちゃんに
「お母さんが帰って来るまでがんばるんだよ!」
そっと身体を撫ぜ家を出た。
 
気にかけながら仕事を。
 
午後2時半、帰宅して箱の中に目をやる。
まどちゃんは、いなかった。
瘦せ細り歩くのもやっとだった筈!思い当たる場所をあちこち探してみた。
 
もしかして!夏でもネコちゃん用にそのままにしているコタツの中を覗いてみる
いました!
「まどちゃん!」
声を掛けると
「ウー、ウー」
と、弱々しい声を出しわずかに頭をもたげた。投げ出したままの肉体は力なくだらりと横たわったままだ。
「お母さんを待っていたの?」
「ウー、ウー」
返事が返ってきました。
 
そっと引きずり出し、乾ききった口元を水で濡らして上げる。
留守の間にどこかにぶつけたらしく右の頬が腫れていた。
「かわいそうに!痛かったでしょう?」
そっと擦ると、そうだと言わんばかりに目を向け「ウーウー」と答えた。
 
またコタツの奥の暗闇に戻ろうとするので、奥へ押しやった。
もう、この世に残された命は僅かに違いない。
今まで多くの猫ちゃん達を看取った経験から、その現実が容易に想像できた。
「まどちゃん!お母さんはここにいるからね」
そう声をかけて、他の猫ちゃん達の面倒を見る。
時々、覗き見ると
「ウー」と言いながら私を見ていた。
 
幾度か口元を濡らしてあげ、見守った。
側に布団を敷き、まんじりともしない夜を過ごす。
 
午前2時頃には、もう、呼びかけても反応する事もなく僅かに呼吸しているのが胸の動きで確認できた。
そして、午前3時頃そのまま息絶えて行った。
 
19歳の人生でした。
ウンチを漏らすようになって9ヶ月、食べれる物を捜し、幾度もご飯の作り直し、夜中も二度三度起こされた。
洗濯物もいっぱい!
それでも、優しくして上げられたから良かった!
私の精一杯をやり通したので悔いはない。
まどちゃん!私の側にいてくれて本当にありがとう!
 
「まーどちゃん」
呼びかけると片目だけ涙目で、他の猫ちゃん達より小顔。
額から鼻の中心にかけ、流れる白のブチマーク。
可愛い可愛い猫ちゃんでした。
呼びかけると、「アッ」と必ず返事をしてくれた子でした。
 
私は、折に触れ亡くなった猫ちゃん達の名前を呼ぶ。
今一番多く呼んでいるのは、まどちゃんです。